約 4,016,300 件
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/661.html
42スレ 俺「ストライクウィッチーズであります!」121~136 121 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 18 55 21.54 ID RjmoN2u+0 コンコン エイラ「誰ダー?」 ガチャ 俺「エイラ姉ちゃん、起きてる?」 エイラ「私は起きてるけどサーニャが寝てるから静かにナ」 サーニャ「zzz」 俺は今エイラ姉ちゃんとサーニャの部屋に来ている。 家は家族が多いからほとんどが二人部屋だ。 美緒姉ちゃんとミーナ姉ちゃん トゥルーデ姉ちゃんとエーリカ姉ちゃん シャーリー姉ちゃんとルッキーニ エイラ姉ちゃんとサーニャ リーネと芳佳 そして俺とペリーヌ姉ちゃんは一人部屋だ。俺はともかくペリーヌ姉ちゃんが 一人部屋なのはわけがある。決してハブられてるとかそんなわけじゃない。 122 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 00 00.54 ID RjmoN2u+0 エイラ「どうしたんダ?夜這いカ?」 俺「ち、ちがうって!宿題見せて欲しいんだよ!」 エイラ「やっぱそんなことカ、入れヨ」 そう言われて部屋に入れてもらう。 あと夜這いはありえないからね。宣言してから夜這いする人なんていないからね。 エイラ「んで、なんの宿題ダ?」 俺「数学の宿題あったよね?それ写さして欲しいんだけど」 エイラ「ああ、お前そういえば明日当たる順番だもンナ」 エイラ「ちょっと待ってろヨ、え~っと・・・」 エイラ姉ちゃんはクラスの中じゃ成績優秀なほうに入る。 だからたまにこうやって宿題を写させてもらっている。同じクラスに兄妹が いるのって助かるよね。 ちなみに試験前はエイラ姉ちゃんとペリーヌ姉ちゃんと 俺とリーネで一緒に勉強することが多い。皆で不得意科目カバーできるからね。 123 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 05 12.76 ID RjmoN2u+0 エイラ「あれ?どこしまったかナ・・・?おっ!あったあった!」 そう言って姉ちゃんは鞄の中からノートを取り出す。 エイラ「ほら、早く写せヨー」 俺「ありがと、姉ちゃん」 エイラ「しっかし、お前勉強ぜんぜんしてないナー この宿題なんて授業受けてたら すぐ解けるようなもんダロー」 俺「俺数学苦手なの知ってるだろ?授業ついてくだけで精一杯だよ・・・」 エイラ「・・・よかったら私が家庭教師してやってもいーんダゾ」 俺「ほんと!?姉ちゃん?」 125 :ウィッチーズが家族だったら 七日目 支援感謝:2010/12/29(水) 19 10 04.23 ID RjmoN2u+0 エイラ「あ、ああ いつでもいいゾ」 本当に助かる。これでテストで赤点とって補習受けることもなくなりそうだ。 エイラ(これでこいつと二人っきりで・・・) エイラ「ふふふ・・・」 俺「姉ちゃん、どうしたのさ?急に笑ったりして」 エイラ「な、なんでもないゾ いいから早く写セ!」ポカッ なんで聞いただけなのに頭たたくのさ・・・姉ちゃん・・・ 126 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 15 09.56 ID RjmoN2u+0 ----------------------------- 俺「ふぅ~ 終わった~」 宿題を写し終える。これで明日は当てられても大丈夫だろう。写した問題だけなら。 俺「んで、エイラ姉ちゃんはさっきからなにやってんの?」 エイラ「ン?おまえの明日の運勢を占ってるだけダゾ」 姉ちゃんはタロットカードを広げてなにやら占ってるみたいだ。 エイラ姉ちゃんは学校に入ってすぐ、占い研究会を立ち上げて部長になった。 部員はエイラ姉ちゃんと数合わせで入った俺だけ。 エイラ姉ちゃんの占いは結構当たるので、クラスメイトから頼まれることも多い。 俺「俺の運勢?どんな結果なの?」 エイラ「ンー・・・微妙な結果ダナ・・・」 128 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 19 51.36 ID RjmoN2u+0 エイラ「女難の相が出てるナ・・・他人から危害を加えられソウ・・・ あと白いものに注意するコト・・・不注意による予想外の悲劇・・・ こんなとこダナ」 俺「はぁ・・・寝る前にそんな不吉な話を聞くなんて・・・」 がっくりと俺は肩を落とす。明日は宿題外のとこも当てられそうだなぁ・・・ 予想外の悲劇だし・・・女難の相は・・・美緒姉ちゃんかシャーリー姉ちゃんか エーリカ姉ちゃんだな・・・大体問題起こすのはこの三人だし・・・ 他人からの危害・・・穴拭か?・・・白いもの・・・予想がつかない・・・ エイラ「まっ!占いなんて当たるも八卦、当たらぬも八卦だ。そんなに気にするナ」 そう言いながらエイラ姉ちゃんは俺の背中をバンバンと叩く。 俺「まぁ、覚悟はできたよ。宿題見せてくれてありがとう、姉ちゃん」 宿題も写し終わったし、俺は部屋を出て行こうとする。 その前に姉ちゃんの言葉に足を止める。 130 :ウィッチーズが家族だったら 七日目 支援感謝:2010/12/29(水) 19 25 16.98 ID RjmoN2u+0 エイラ「あ、お前明日早く起きろヨー」 俺「何で?」 エイラ「私、明日日直で早く行くんだヨ、お前も手伝え」 日直の人はいつもより早めに学校に行き、掃除の点検やチョークの補充など めんどくさい作業がある。 俺「・・・俺は寝てたいんだけど」 エイラ「もう宿題見せてあげないゾ~」 俺「喜んでお供します」 それだけは本当に勘弁してください。芳佳と同じ学年にはなりたくないです。 エイラ「ふふ・・・じゃあ明日7時半に出るからナー 朝食と昼食は私がサンドイッチでも作っといてやるヨ」 俺「ああ・・・わかったよ・・・じゃおやすみ」 バタン エイラ「ふふふ・・・これで明日は二人っきりで登校できるナ!」 132 :ウィッチーズが家族だったら 七日目 支援感謝:2010/12/29(水) 19 30 06.94 ID RjmoN2u+0 ----------------------------- 朝 ガチャ 俺「おはよ~姉ちゃんたち・・・」 眠い目をこすりながらリビングに入る。昨日あれから別の宿題を思い出して 急いでやってたからまだ眠い。得意教科だったから少しは楽だったけど。 ミーナ「あら、おはよう」 美緒「おはよう、珍しいな。いつもは遅刻ギリギリまで寝ているのに」 ゲルト「おはよう」 リビングには美緒姉ちゃん、ミーナ姉ちゃん、トゥルーデ姉ちゃんがいた。 他の兄妹たちはたぶんまだ寝ているんだろう。 エイラ「お、起きたカ、おはよう これお前の分の弁当ダ」 エイラ姉ちゃんがキッチンからリビングに来て、俺に弁当を渡す。 エイラ姉ちゃんの作るサンドイッチはおいしいんだよな。 133 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 34 53.01 ID RjmoN2u+0 エイラ「準備できてるカ?できてるならいくゾ」 俺「準備はできてるんだけど・・・まだ眠いから寝てたいです・・・」 エイラ「ほらっ・・・いいかげん起きロ!」グイッ 俺「んー・・・うわっ!」 エイラ姉ちゃんがおもいっきり手を引っ張る。 まだ寝ぼけてる俺は立ち上がりきれずに前に転びそうになり、 とっさに目の前にあるのを掴むが止まりきれず転んでしまう。 俺「いつつ・・・ん・・・なんだこれ?」 転んだ時に掴んだものを見る。 チェックの柄が入った布で、どこかで見たことあるな~思いながらと 倒れたまま上を向くと・・・ 134 :ウィッチーズが家族だったら 七日目:2010/12/29(水) 19 39 54.56 ID RjmoN2u+0 エイラ「・・・」 エイラ姉ちゃんが笑顔で固まってる。パンツ丸出しで。 俺も身動きできずにエイラ姉ちゃんのパンツを下から眺めてる。 どうやら掴んだのはエイラ姉ちゃんのスカートだったみたいだな・・・ うん。眼福眼福・・・ってそんなこと考えてる場合じゃない。 エイラ「・・・///」プルプル あ、やばい。顔真っ赤にして震えだした。 とりあえず助けを求めようと他の姉たちのほうを見てみる。 美緒「・・・」 ミーナ「・・・」 ゲルト「・・・」 美緒姉ちゃんは苦笑してる。ミーナ姉ちゃんは目を合わせてくれない。 トゥルーデ姉ちゃんは笑顔だけど怒りのオーラが出てるような・・・ 誰も助けてくれなさそうだな・・・あきらめよう・・・ 136 :ウィッチーズが家族だったら 七日目 支援感謝:2010/12/29(水) 19 45 05.99 ID RjmoN2u+0 エイラ「・・・」 俺「ね、姉ちゃん」 エイラ「・・・」 俺「に、似合ってる・・・ね」ニコッ エイラ「~~~~~~~~~ッ!」/// バキッ エイラ姉ちゃんが思いっきり俺の顔を踏みつける。痛い。 ああ、もしかして・・・ 占いの白いのに注意ってこのことだったのかなぁ・・・
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/589.html
37スレ 俺「ストライクウィッチーズですから。」65~78 65 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 22 45 47.56 ID Z5VCtErC0 ピピピッ 目覚ましの音がなっている。もう夏が近いというのにまだ朝は寒い。 布団の中からまだ出たくないし、目が覚めてないのでしばらくこのままでいよう。 ムニュ なんだろう?なにかやわらかい物がある。こんなものあったっけ? ???「朝から姉ちゃんのおっぱい揉むなんていい身分ダナ」 俺「うわっ!?エイラ姉ちゃん!?なんで俺の布団の中にいるんだよ!?」 エイラ「決まってるダロ?寒いからダ!」ダキッ そう言いながら抱きついてくる 答えになってないよエイラ姉ちゃん・・・自分の布団で温まってくれ・・・ 目も覚めてしまったし、起きようかと思っていると・・・ 69 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 22 50 11.76 ID Z5VCtErC0 ガチャ ペリーヌ「俺!もう朝です・・・わ・・・よ・・・」 ペリーヌ姉ちゃんが部屋に入ってくる。その後ろにも誰かいる。リーネかな? やばい。エイラ姉ちゃんは俺に抱きついてる。よく見りゃ下着姿だ。 言い訳は無理そうだな・・・覚悟を決めとこう。 リーネ「あ、あの~おにいちゃん・・・」 ペリーヌ「ふ、ふ、ふ、不潔ですわ~~~!」 バチーン ああ・・・ビンタが痛い・・・意識も遠くなっていく・・・ 70 :ウィッチーズが家族だったら 支援感謝:2010/12/13(月) 22 55 18.16 ID Z5VCtErC0 ----------------------------- リビング 芳佳「お兄ちゃん大丈夫?」 俺「ああ、もう良くなったよ」 まだちょっと痛むが誤魔化しとこう。芳佳は心配性だし。 ペリーヌ「全く!朝からあんなことするなんて品位に欠けてますわ!」 エーリカ「そういって実はペリーヌもやりたかったんじゃないの~?」ニヤニヤ シャーリー「あはは!実は先越されて怒ってたりしてな~」 ルッキーニ「明日はペリーヌが入ってたりしてね~」 ペリーヌ「なっ!?そそそそそんなことありえませんわよ!!!」 エーリカ姉ちゃん・・・シャーリー姉ちゃん・・・ルッキーニ・・・ 火に油を注がないでください・・・燃えるのは俺なんですから・・・ 73 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 23 00 36.81 ID Z5VCtErC0 ミーナ「ほらほら、もう朝食にするわよ。」 美緒「今日の朝食は私が作ったんだ。よく食べろよ!わっはっは。」 テーブルには美緒姉ちゃんが握ったと思われるおにぎりが置いてある。 朝はこれぐらいが丁度いいな。 エーリカ「トゥルーデがまだ来てないけど?」 エイラ「サーニャもいないナ」 ミーナ「二人ならもうすぐ・・・来たわよ」 ゲルト「ほらサーニャ、リビングについたぞ」 サーニャ「ありがとうございます・・・トゥルーデお姉様・・・」zzz トゥルーデ姉ちゃんがサーニャを運んでくる。そういやサーニャは朝が弱かったっけ サーニャはまだ半分寝てるな・・・ トゥルーデ姉ちゃんの名前はゲルトルートって言うんだけど、昔ミーナ姉ちゃんと エーリカ姉ちゃんがつけたトゥルーデってあだ名で呼び方が固定されてる。 74 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 23 05 25.34 ID Z5VCtErC0 坂本「よし、全員来たな。じゃあ食うぞっ!」 全員「いただきます!」 家は14人家族、両親と俺たち兄妹だ。一番上の美緒姉ちゃんが両親の実の子で 他は全員養子だ。なんでも美緒姉ちゃんを産んだ後、子供が出来づらくなったらしいので 美緒姉ちゃんが寂しがると思い、孤児院などから連れてきたらしい。 さすがに連れて来すぎだと思うのだが・・・ 養子でも実の子のように接してくれたので、両親には感謝している。今は海外出張中だが。 俺たち兄妹も本当の兄妹のように仲はいいのだが・・・ ゲルト「こらシャーリー!私のおにぎりをとるな!」 シャーリー「こういうのは早い者勝ちさ」 姉ちゃん達・・・ご飯のとりあいで喧嘩するのは止めてくれ・・・ 二人を見ていると・・・ 76 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 23 10 41.36 ID Z5VCtErC0 リーネ「おにいちゃん はいあ~ん」 リーネがおにぎりを食べさせてくれる。本当にリーネはいい子だ。 それを見ていた他の姉や妹が ゲルト「ほ、ほら俺!私が食べさせてやるぞ!口を開けろ!」 サーニャ「お兄様・・・私のも食べて・・・あ~ん」 エイラ「ほら、私のもやるゾ」 ルッキーニ「あたしのも!」 俺「ちょ、ちょっと待って・・・ムグッ!」 やばい・・・息が出来ない・・・ 俺「」フラリ バタッ 78 :ウィッチーズが家族だったら:2010/12/13(月) 23 13 50.65 ID Z5VCtErC0 ミーナ「あなた達やりすぎよ!早く人工呼吸を・・・私が!」 美緒「いや、ここは私に任せてもらおう!」 エーリカ「私がやる~」 ペリーヌ「いっいのちの危機なら仕方ありませんわねっ!わたくしが!」 芳佳「私!介抱するの得意ですっ!」 シャーリー「あはは。私がしてやろうじゃないか」 ワーワーギャーギャー 俺(誰でもいいから・・・助けてください・・・) 騒がしい一日はまだ始まったばかり・・・
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/496.html
異世界のウィッチ3・その1 ―――――――――ある日・俺の部屋 ブウゥゥウゥゥン 俺は、飛んでいくみんなを窓から眺めながら考え事をしていた。 ネウロイがまた襲来してきたらしい。・・・異世界の人間という戦力を失ったばかりだというのに、ご苦労なことだ。 ちなみに俺は、肉体的にも精神的にもまだ本調子ではないという理由で、ミーナから自室での待機を命じられた。 ・・・余計なお世話だ、と言おうとしたが我慢した。 俺「・・・」 コンコン 俺の部屋のドアがノックされた。・・・こんな時に基地にいる隊員は限られている。だから、誰なのか予想はつく。 俺「・・・サーニャか?」 「はい・・・」 起きてたのか。 ――――――――― ガチャ 俺「・・・」 サーニャ「・・・こんにちは」 俺「ああ」 サーニャ「・・・」ニコッ ・・・やっぱり、サーニャの笑顔には癒される。 俺「・・・なんか用か?」 サーニャ「俺さんと、お話がしたくて」ニコニコ 俺「そうか・・・入ってくれ」 サーニャ「失礼します・・・」スッ 俺「・・・」 バタン サーニャが部屋に入ったのを見届けてから、俺はドアを閉めた。 ―――――――― サーニャ「・・・」スッ それからサーニャは、こちらを振り返り、 ギュッ 俺に抱きついて、俺の胸に顔を埋めてきた。 俺「っ」コン その勢いで、俺は背後のドアに軽く頭をぶつけた。 サーニャ「・・・俺さん」 俺「ん」 俺はサーニャの頭を見下ろす。 サーニャ「・・・あの、・・・抱きしめてもらって、いいでしょうか?///」 俺「・・・」 断る理由なんてないよな。 ギュッ 言われたとおり、俺はサーニャのことを抱きしめる。 俺「・・・あったかいな・・・///」 サーニャ「・・・そう、ですか?///」 俺「ああ・・・///」 ・・・サーニャが夜間哨戒を終えて寝ている間は、俺はいつも訓練をしているので、 こうして二人きりになれるときは少ない。だからこそ、この二人だけの時間を俺たちは大切にする。 他のみんなは今ネウロイと戦っているというのに、俺たちだけこんなことをしているというのはなんだか申し訳ない気もするけど、 こんな時くらいしか一緒になれないのだから仕方ない。 スッ 俺たちはどちらともなく抱擁を解く。 サーニャ「・・・俺さん」 俺「ん」 サーニャ「私・・・ずっと心配だったんです」 俺「何がだ」 サーニャ「こんな、戦いばっかりの世界、俺さんは嫌いにならないかな、・・・って」 ・・・ 俺「・・・戦いは好きじゃないけどさ」 サーニャ「・・・」 俺「戦ってるときのほうが、楽だよ。何も考えなくて済むから」 サーニャ「・・・だからって・・・」 俺「・・・」 サーニャ「後先考えずに、自分から傷つきにいくようなこと、しないでください・・・」 俺「・・・もうみんなに心配かけたくないから、気をつけようとは思ってるさ。 だから今は、そういう意味では、傷つくのは怖くなったかな。・・・もっと怖いこともあるけど」 サーニャ「・・・なんです?」 ・・・ 俺「・・・その、さ・・・俺がこの世界にいることで、・・・、 俺の元の世界の誰かがこの世界に呼ばれる可能性がある、ってことが、怖い」 サーニャ「・・・ネウロイが召喚した、あの女の子のことですか?」 俺「・・・」 あの子は特別だ。俺みたいに、中途半端に望郷の念を持っていたわけではなく、向こうへの未練が完全にない人間だった。 俺「・・・それは別だけど」 俺とあの子はたまたま元の世界に居場所がなかっただけであって、 もしまた誰かが召喚されても、・・・その人は、向こうに居場所のない人間だとは限らない。 ・・・もし、そんな人と対峙したときに、・・・俺は何を思えばいいのか、何を言えばいいのかわからない。だから怖い。 ・・・俺の選んだ道が、正しかったのか、間違いだったのか、今度こそわからなくなる。だから怖い。 俺「もし、・・・また、誰かが召喚されたら」 サーニャ「・・・」 俺「俺は、どうすればいいんだろうな・・・?」 サーニャ「・・・」 俺「・・・」 サーニャ「・・・」 ――――――――――――― 俺「・・・そういえばさ」 サーニャ「はい?」 こんな話をしても仕方がない。別な話に持っていくか。 俺「ネウロイって、突然現れたんだよな?」 サーニャ「はい」 俺「じゃあさ、ネウロイ以外にも、突然現れたものって、あるか?」 サーニャ「・・・」ジッ 俺「・・・」 ・・・あ、除外の対象が足りなかったな。 サーニャ「・・・俺さん」クスクス サーニャが笑いながら言う。 俺「・・・俺とネウロイ以外でさ」 俺は苦笑しながら言う。 サーニャ「そうですね。・・・この世界には、昔から『怪異』という、変なものがあります。 ・・・当時のことは詳しく知りませんが、きっと、それらも『突然現れた』・・・と思います」 俺「・・・怪異」 サーニャ「そしてこの世界の人は、その『怪異』に立ち向かってきました。・・・今回も、同じですね」 俺「・・・」 『ネウロイ』っていう怪異に立ち向かってるってわけか・・・ サーニャ「それで俺さん、あの・・・それが何か?」 俺「・・・突然現れるものが『怪異』なら」 サーニャ「・・・!」 俺「俺も、その『怪異』なんじゃないのかな、って思ってさ」 サーニャ「・・・俺さんが・・・?」 俺「人の姿だから、お前はそうは思ってなかったのかもしれないけど」 サーニャ「・・・」 俺「だからって、俺だけが『怪異じゃない』ってことにはならないんじゃないのかな」 サーニャ「・・・俺さんが、怪異・・・」 俺「もしかしたらその今までの『怪異』ってさ、元は、俺と同じように、別の世界の何かだったのかもな」 サーニャ「・・・じゃあ」 俺「ん?」 サーニャ「世界は二つだけではないのかも、ということですか?」 俺「・・・少なくとも、俺の世界にはネウロイなんていなかったからな。そういうことかもしれない」 サーニャ「・・・」 俺「・・・多分だけど、ネウロイは『別の世界に呼び出される』っていう現象まで、研究したんだろうな。 だから、その怪異を人工的(・・・人工的?)に起こすって段階にまで進歩したのかもしれない」 サーニャ「・・・世界の行き来を可能にする装置、ですか」 俺「ああ。・・・作るのに苦労したそうだけどな」 サーニャ「・・・そう言っていましたね」クス 俺「ハハハ・・・」 サーニャ「・・・」ジッ サーニャが俺を見つめる。 俺「・・・どうした?」 サーニャ「・・・俺さんが怪異なら」 俺「・・・ん?」 サーニャ「俺さんと私達が、敵同士として戦う・・・そんな運命も、あったかもしれないんでしょうか・・・」 俺「・・・」 俺は、ウィッチーズがネウロイと戦っている真っ最中に空から落ちてきた。 なら、確かに、俺はみんなにではなくネウロイに保護されていたという可能性もあった。 ・・・そうなっていれば、サーニャの言うとおり、俺はみんなと戦っていたのかもしれない。 俺の力が、この世界を破壊するという方向に向けられていたかもしれない・・・ ・・・あれ? 『そしてこの世界の人は、その『怪異』に立ち向かってきました』 ・・・つまり『怪異』は人類の敵として出現していたんだよな。今までずっと・・・ 俺「・・・」 もしかしたら・・・ 俺は本来、この世界の人間と敵対する立場にあるはずだったってことなのか? サーニャ「・・・」 ・・・まあ、例えそうだったとしても・・・ 俺「そんなこと考えたって仕方ないさ。今は、お前たちと一緒に戦ってるんだから」 サーニャ「・・・はい」 俺「・・・それにさ」 サーニャ「?」 俺「違う世界の人間と、一緒に戦う・・・そんな『怪異』がいたって、別に悪いってわけじゃないだろ?」 サーニャ「・・・はい」ニコ そんな怪異が居たって、構わないよな?・・・きっと。 ・・・ ・・ ・ 異世界のウィッチ3・その3
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/487.html
異世界のウィッチ2・その5 ――――――――――ある日 ミーナ「ネウロイ出現!小型機が3体です」 坂本「俺・バルクホルン・ハルトマンが出撃する」 『了解』 ―――――― ブウゥゥゥン 俺「・・・」 エーリカ「例のあの子、来るのかな?」 ゲルト「可能性は高いだろうな。・・・俺。戦えるな?」 俺「・・・」 エーリカ「俺?どうかした?」 ゲルト「・・・俺?聞いているか?」 二人が何事か言っているが、それどころじゃなくなった。 またもや、この感じ。あの子が召喚されたときと同じ感覚。・・・間違いない。彼女は、すぐ近くにいる。 エーリカ「俺?どしたの?」 俺「・・・来る!」 ゲルト「何?・・・まだ何も見えないが・・・!?」 バルクホルンがそう言った直後、俺たち三人の目の前に、 フオンッ 『!?』 キュイイィイィィィン・・・ 人型のネウロイが突如出現した。 全身が真っ黒で、ウィッチのストライカーのようなものが脚部を包んでいる。 ゲルト「俺・・・お前」 エーリカ「なんでわかったの?」 二人に驚きの表情を向けられる。 だが、二人の疑問に答える前に、 エーリカ「・・・俺?」 キュイイイィィィイン・・・ 俺は人型のネウロイから、目を離せなかった。 ――――――― あんたは・・・ あなたも、異世界の人間なんですね? ・・・ああ やっぱり。・・・ニュースでやっていましたよ ・・・そうなのか・・・ はい。男子高校生消失事件。大騒ぎでしたよ。消える瞬間を目撃した人が複数いたので誘拐などではなく、 本当に忽然といなくなってしまったって、・・・ご家族は捜索願をだしたそうですよ そうか・・・ でも、・・・確か、事件から三ヶ月くらい経った辺りだったかしら? ご家族の要望で捜索が打ち切られたそうです 三ヶ月後・・・あの時辺り、か・・・ 理由は、・・・息子がどこにいて何をしているのかがわかって安心したから、 もう大丈夫だ、とか・・・それ以来ニュースでは見ていませんね 届いていたか・・・ ・・・良かったですね ・・・ そのご家族の言っていたこと、元の世界の人は誰も理解できていませんでしたが・・・ これで納得がいきました。 ・・・わかるのか ・・・はい。あなたがこの世界で何をして、そして今何を考えているのかも ・・・俺を、恨んでるか? いいえ。・・・恨んでなんかいませんよ ・・・どうしてだ? 私も、あなたと同じ。・・・元の世界に居場所なんてなかったんです。 誰も私の言うことなんて聞いてくれなかったし、誰も私に関心なんて抱いていませんでした。 生きていて良いことなんて、なかったんです。だから、まあ、色々あって・・・ビルの屋上から飛び降りたんです。 そうしたらいつのまにか私の身体はこうなっていたんです ・・・ そのような顔をなさらないでください。むしろ、あなたには感謝したいくらいなんですから ・・・は? 私は嬉しいんです。この世界には・・・私を必要としてくれている場所がある。今の私には、居場所があるんです ・・・っ!? だから、・・・だから、私を必要としてくれている者のために全力を尽くそうと思っているんです。それが例え、この世界の人類の敵だろうと。 ・・・正直言って、私にとって異世界の人類なんて、どうなったって知ったことではないんです。・・・軽蔑しますか? ・・・以前は俺もそう思っていたし・・・・・・それに俺は・・・人の心の有りように口出しできるほど立派に生きているつもりはないから・・・ だから俺は何も言わない・・・言えないんだ・・・ ・・・そうですか でも・・・あんたと俺の・・・この差はなんだ? ・・・ 同じ世界の人間なのに・・・俺と同じく居場所を手に入れたはずなのに・・・この違いはなんなんだよ!? あなたと私に違いなんてありませんよ。お互いが、この異世界で見つけた居場所にいるというだけです。 だから、戦いましょう?俺さん。お互いの、居場所を守るために・・・ね? ・・・クソッ! ・・・ ・・ ・ ―――――― ゲルト「俺!?どうしたんだ!?」 俺「・・・二人とも」 エーリカ「・・・何?」 俺「あの子を、倒すぞ」 ゲルト「・・・急にどうした?」 俺「・・・あの子は・・・倒さなくちゃいけない敵だ」 エーリカ「・・・え?」 ゲルト「・・・」 俺「・・・わかるんだ。俺には。・・・あの子が何を思っているのか」 エーリカ「・・・異世界の人間同士、通じるものがあるってことだね?」 俺「・・・多分な」 ゲルト「・・・もう、通じないのか?」 俺「・・・ああ」 ゲルト「そうか。・・・俺。覚悟は、できているな?」 ・・・今更確認するまでも無い。 俺「出来てるさ!」 ゲルト「うむ。良い返事だ!」 エーリカ「行くよ!」 ―――――――― ビュインッ ビュインッ 俺「っ!」ガガガガガガガ ネウロイの両手から放たれるビームを避けながら、こちらも銃を撃つが、 ギュンッビュンッ ゲルト「素早いな・・・」 ネウロイも、こちらの編隊攻撃を確実に避けている。 避けつつ、ビームを放ってくる。 ビュインッ ゲルト「攻撃頻度はそれほど多いわけではないが・・・何か隠しているんだったな?」ガガガガガガガガガ エーリカ「ねえ、俺。あのネウロイの能力、わかる?」ガガガガガガ ・・・以前のネウロイからは『時空と次元』が関係すると聞かされたが。 俺「・・・詳しくはわからないが・・・何か持っているのは確かだ」ガガガガガ そう言いながら俺達は銃撃を続ける。ネウロイはそれを避け続けている。 だが、避け続けるのにも限界はあったようだ。 バルクホルンの銃弾がネウロイの頬を抜けた時、一瞬、動きが鈍った。 エーリカ「貰った!」ガガガガガガ ハルトマンがそう言って弾丸を放った瞬間、ネウロイは回避行動をとらず、 キュイイィィン・・・ ブオン 静止して紫色のシールドを展開した。 ゲルト「シールド!?」 俺「・・・あれか」 ・・・俺が刀に込める紫色の魔力と同じ感じだ。 エーリカ「・・・何か起こりそうだね・・・」 ・・・シールドされていなければ着弾していたはずだが、シールドされている以上、 当然ネウロイには届かないだろう、と、俺達は予想していた。結果は、やはり弾丸は当たらなかった。 ・・・しかし。 スゥゥゥゥ・・・ ・・・シールドは、弾丸を受け止めずに、 ゲルト「・・・なんだ、あれは」 エーリカ「弾がすり抜けた?」 そのまますり抜けていったのだ。着弾していれば頭部に当たっていたはずの軌道なのに、 まるで弾丸など無いものであったかのようにネウロイの後方へ消えていった。 ゲルト「当たったように見えたのだが・・・」 エーリカ「変なの」 そうハルトマンが呟いた瞬間、 ブシュッ 俺「!?」 俺の左腕が熱くなり、 俺「ぐっ!?」 血が噴出した。 ゲルト「ん?どうした俺・・・!?」 俺の左腕から血が流れているのを見て、バルクホルンは驚いた顔をする。 俺「・・・何かが、カスった」 俺の言葉に、更に驚く。 ゲルト「何!?ビームを撃ったような行動は見られなかったぞ!?」 エーリカ「・・・何が起こったの?」 ・・・『時空と次元に関係』ね・・・ 俺「・・・二人とも」 ゲルト「ん?」 エーリカ「何?」 俺「・・・バルクホルンは俺の右後ろ、ハルトマンは左後ろについてくれ」 エーリカ「・・・了解」 言った通りの位置に、二人は移動する。 俺「・・・今の俺達は、上から見れば三角形になっているはずだ。それぞれの角に一人ずつ」 ゲルト「・・・そうだな」 俺「・・・ハルトマンは俺の右後ろ、バルクホルンは左後ろを向いてくれ」 エーリカ「・・・」クルッ ゲルト「・・・俺。何を考えている?」クルッ 俺「俺は今からネウロイのシールドに向けて撃つ。そうしたら、お前達二人は、シールドを張ってくれ。横の隙間を無くすように」 エーリカ「・・・」 ゲルト「・・・どういうことだ?ネウロイの能力がわかったのか?」 俺「・・・まだ確信じゃない。だけど、次に撃てば、多分確信できる。・・・俺の予想が当たっていれば、・・・」 ・・・ネウロイの能力は、かなり、 俺「ヤバい能力かもしれない」 ―――――――――― ・・・クソ、左腕がジンジンする・・・ そう思いながら、俺は右手で紫のシールドに向けて4発撃つ。その瞬間、後ろの二人がシールドを張ったのを感じた。 スゥゥゥゥ・・・ また弾丸がすり抜ける。それを見届け、俺もすぐにシールドを張る。 そして、 ヒュンッバシュンバシュンバシュンバシュゥン・・・ ・・・ハルトマンのシールドの右上に俺の放った弾丸が張り付いていた。 エーリカ「・・・!」 ゲルト「ハルトマン、なんだそれは!?・・・俺の弾じゃないのか!?」 ・・・これで確信できた。 俺「あのシールドに銃撃すると・・・俺たちの周りに弾丸が転移してこっちに向かってくる・・・」 ゲルト「・・・撃った弾丸がこちらに返ってくるというのか!?」 エーリカ「確かにヤバイ能力だ・・・」 キュイイィィン・・・ ビュインッビュインッ 戦慄する俺たちに追撃するように、 ネウロイはシールドを解除し、またこちらへビームを放つ。 ゲルト「!」ヒュンッ それを避けながら、バルクホルンはネウロイに接近する。 ゲルト「ならばシールドを張っていないときに攻撃すれば良い!」 確かにそうだ。 だが、バルクホルンのその動きに合わせて、 キュイイィィン・・・ ネウロイが猛スピードで後退する。・・・バルクホルンの速度を上回ってないか? エーリカ「!?」 ビュインッ 後退しながら、ビームを放つ。 バルクホルンはそれを避けて銃撃する。 ゲルト「当たれぇ!!」ガガガガガガガガ ネウロイはまた静止してシールドを張った。 スゥゥゥゥゥ・・・ 銃弾がすり抜けた。 ゲルト「!?」 エーリカ「トゥルーデ危ない!」 バルクホルンはとっさにシールドを張る。 バシュバシュバシュドシュドシュドシュドシュッ ゲルト「・・・がはっ!?」 俺「バルクホルン!?」 バルクホルンが放った弾が転移して、・・・下からと、少し遅れて後ろからの二方向から返ってきた。 下からの弾はシールドで守ったものの、背後からの弾は避けきれずバルクホルンは腹部に被弾した。 バルクホルンが貫かれた隙に、ネウロイはまたシールドを解除して後退する。 エーリカ「トゥルーデ!!」 ゲルト「・・・クリ・・・スゥ・・・」 そう呟いて、バルクホルンは落ちていった。 俺「んなッ・・・!?」 エーリカ「トゥルーデェェエェェェェ!!!!!?」 ハルトマンが叫びながらバルクホルンに向かっていく。 俺は、追撃を警戒して、左腕の痛みを我慢しながらバルクホルンを守るようにシールドを展開する。 キュイイィィィン・・・ ビュインッ 案の定追撃してきたか。 バシュゥンッ 俺「・・・っ!」 ビームも結構強力だ。 そう思った俺は、次の攻撃に備える。 だが。 キュイイィィン・・・ 俺「・・・ん?」 ・・・近づいたわけでもないのに、ネウロイが後退していく。 俺「・・・」 ・・・どんどん後退していく。 俺「・・・?」 ・・・身体を翻して後ろを向き、遥か下の海水面に平行になるように身体を横にした。まるでウィッチのように。 俺「・・・!?」 エーリカ「トゥルーデ!しっかり!」 ゲルト「・・・ぐっ」 エーリカ「・・・息はある・・・俺!ネウロイは!?」 俺「・・・撤退していく」 エーリカ「・・・なんだって?」 俺「・・・ネウロイが、撤退していく」 エーリカ「・・・」 俺「・・・」 今回は試しの出撃ってことなのか? エーリカ「・・・今は追いかけてもダメだね」 俺「ああ。・・・バルクホルンは、どんな具合だ?」 エーリカ「・・・早く宮藤に治してもらわないといけない」 俺「そうか。・・・俺が連れて行く」 エーリカ「頼んだ。全速力で戻って!私は戻りながら基地に連絡するから!」 俺「了解っ!」 ・・・バルクホルン・・・お前でも、こんな風になるなんて・・・俺には全く想像できなかったよ・・・ あのネウロイ・・・絶対、許さない。必ず倒してやる。・・・必ず。 異世界のウィッチ2・その7
https://w.atwiki.jp/m_lscr/pages/551.html
SSR マリー・ルー(LoVモード):闇属性・MP29 覚醒後 基本情報 異世界の女神。 身長136cm。 ステータス 上から、レベル1・覚醒後0凸・1凸・2凸・3凸・4凸後の最大値 武 智 美 ・初期値:3674・Lv 70 :10703・Lv 87 :12210・Lv 104:13717・Lv 122:15312・Lv 140:16907 ・初期値:4268・Lv 70 :11297・Lv 87 :12804・Lv 104:14311・Lv 122:15906・Lv 140:17501 ・初期値:4961・Lv 70 :11990・Lv 87 :13497・Lv 104:15004・Lv 122:16599・Lv 140:18194 スキル 騒霊 → 味方の闇属性の全ステータスを極限UP アビリティ アビリティ1:白い呪い(初期に習得済み) 敵1人に闇属性の美を大きくUPした攻撃・聖印+20・消費SP10 アビリティ2:仄白い怨念(2凸で習得) 敵5人に闇属性の美を大きくUPした攻撃・聖印+ 5・消費SP10 関連イベント イベント1 『伝説の聖剣を手に入れろ 大洞窟!深淵の穴』 →特効女神 イベント2 『絆大戦 牛魔王の逆襲』 →宝箱 1等報酬 特記事項 関連イベント1 連動ガチャ『アドベンチャーステップアップガチャ』
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/474.html
異世界のウィッチその7 ――――――――――それから数日後・夕暮れ ・・・ベッドに寝転がって、俺は悩んでいた。 テーマは同じく「元の世界に戻りたいのか」だ。だが、状況が違う。 本当に戻れるのだ。俺が決めさえすれば。 ・・・でも。どうしても決まらないのだ。以前は、周りとの関係を拒絶するほど戻りたかったのに。 戻るか?と思うと501のみんなの顔が頭に浮かぶ。戻らないか?と思えば両親の顔が頭に浮かぶ。 その時、ふと、以前サーニャとシャーリーの言っていた言葉を思い出した。 『相談しろ』 ・・・少々気が引けるが、このまま一人で考えても答えは出なさそうだ。 俺は部屋を出て、みんなを探した。・・・決断の後押しを、してもらおう。 数歩。数歩だけでいい。答えまでの全部の距離を押してもらおうなんて思ってない。 数歩だけ、後押ししてもらおう。そう思って。 ――――――― ・・・相談できそうな人物と言ったら・・・ ミーナ、坂本、バルクホルン、ハルトマン、シャーリーって感じか? というわけで、まず俺はバルクホルンとハルトマンの部屋へ向かった。 ――――――― コンコン ・・・二人の部屋のドアをノックした。 『誰だ?』 バルクホルンの声。 俺「俺だ。・・・相談したいことがある」 『入りなよ~』 ハルトマンの声だ。 俺はドアを開けた。 ――――――― ガチャ 俺「・・・」 エーリカ「やあ俺、いらっしゃい」 ゲルト「・・・で?相談とは何だ?」 ・・・なんか白々しいな。 俺「・・・俺が、元の世界に帰れるかもしれないってことについてだ・・・」 エーリカ「・・・」 ゲルト「・・・それで、なんだ?」 俺「わからないんだよ・・・」 ゲルト「・・・」 エーリカ「・・・何が?」 俺「どうすればいいのか、自分でもわからないんだ・・・」 ゲルト「・・・お前は、」 ・・・俺は。 ゲルト「以前から、帰りたいと思っていたのではないのか?」 俺「・・・」 ゲルト「お前が、帰るのが良いと思うなら、それでいいのではないのか」 俺「・・・前は、そう思ってたさ・・・前までだったら、それでよかったんだ。そのために戦ってきたんだから。 でも、・・・」 エーリカ「・・・今はどうなの?」 俺「・・・本当に、帰りたいのかすら、わからないんだ」 エーリカ「そう、なの?」 俺「以前はあんなに帰りたかったのに・・・今は・・・」 少しだけ間があり、 エーリカ「今は?」 エーリカに促され、俺は次の言葉を紡いだ。 俺「・・・考えてみたら、帰って、それで俺はどうするんだろうって。 離れていた両親になんて言えばいいんだ?また、つまらない学校生活を送れれば、満足なのか?って。 ・・・でも・・・その生活も・・・安心できる気がするんだ。・・・だから、迷ってるんだ」 ゲルト「お前に決められないことを、私達が決められるわけがないだろう」 確かに、その通りだ。でも、俺が相談しに来た理由は、そうじゃない。 俺「俺は、お前らに決めてもらおうなんて思ってない。決めるための後押しを頼もうってだけなんだ」 ゲルト「・・・そうか。ならば、・・・言うぞ?」 俺「・・・言ってくれ」 ゲルト「好きにしろ。・・・その結果について、私達はとやかく言わない。全て受け止める」 ・・・そうか。好きにして、いいんだな。受け止めてくれるんだな。・・・なら、安心だ 俺「わかった、ありがとう」 そう言って、部屋から出て行こうとしたその時、 エーリカ「・・・待って!」 と、ハルトマンが俺を呼び止めた。 俺「・・・」ピタッ エーリカ「言わなくちゃいけないことがあるんだ。・・・俺」 俺「なんだ?」 エーリカ「君に居なくなられると、やっぱり寂しくなると思う」 俺「・・・」 エーリカ「それは、みんな一緒だよ。俺も、そうでしょ?寂しくならないんだったら、 悩まずあの場でネウロイについていったはずだよ。・・・だからね、君が、考えるって言ったとき、 正直、嬉しかった」 ゲルト「・・・」 エーリカ「俺の中に、私達があるってわかったから。言った通り、私達を受け入れてくれたみたいだから。 私は、もうそれで充分。それ以上を求めたりしない。 だから、君が帰っちゃっても、寂しくなっても、君を非難したりしないよ。安心して選択してね」 ・・・ハルトマンのあの言葉がなかったら、俺は今でもこいつらを受け入れないままだっただろう。本当に、感謝している。だから。 俺「わかった。好きに選ばせてもらう。・・・絶対、非難するなよ?」 エーリカ「うん」 考えて、選択しなくちゃな。 ――――――――― バタン ゲルト「・・・行ったか」 エーリカ「ねえ、トゥルーデ」 ゲルト「なんだ」 エーリカ「正直、俺にどうしてほしいって思ってる?」 ゲルト「フン。わかりきったことを聞くんじゃない。行ってほしくないに決まっているだろう。 あいつは、・・・生意気な弟分なんだ。私が、あいつを世話してやらなくては」 エーリカ「だよねー」ニシシ ゲルト「だが、・・・あのネウロイの言っていた通り、引き止めるのはよくない」 エーリカ「うん。俺もわかってたみたいだけど、私達が決めることじゃないしね。 ・・・俺にとって、大切な選択だと思うし」 ゲルト「ああ。だからこそ、楽をさせるわけにはいかないんだ」 エーリカ「俺には、頑張って、この辛い問題を乗り越えてもらいたいね」 ゲルト「ああ」 ――――――――――― 次は・・・どうしよう。談話室にでも行ってみるか。 あそこなら人居るだろうし。 ―――――――談話室 談話室に入ると、坂本とミーナがいた。これは都合がいい。 俺が談話室に入った途端、二人は俺のほうを向いて、言った。 坂本「・・・噂をすれば、だな」 俺「あ゛?」 ミーナ「さっきまで、俺さんの話をしていたのよ、みんなでね」 みんな・・・ 俺「宮藤達か?」 ミーナ「ええ」ニコッ 俺「・・・どんな話だ?」 ミーナ「うふふ、秘密よ」 俺「・・・そうか」 さっきまでは、みんなここに居たのか。・・・ 俺「あいつら、どこに行ったんだ?」 坂本「風呂だ」 俺「ふーん・・・」 そんな俺に対し、坂本は少し表情を崩しながら言った。 坂本「なんだその反応は?覗きにでも行くつもりか?」 はぁ? 俺「行かねーよ」 ミーナ「・・・そういえば、あなたって年頃の男の子なのにそういったこと全然しないわね」 俺「する余裕なんてなかったんだよ」 坂本「ほう、そうか。私はてっきり、興味がないのかと思っていたぞ。はっはっはっは」 俺「・・・そもそも、行けるわけないだろ。後が怖いし」 坂本「はっはっは、そうか!」 ミーナ「ふふふ・・・」 俺「・・・」 坂本「・・・」 ミーナ「・・・」 坂本「変わったな、俺」 変わった? 俺「そうか?」 ミーナ「ええ。以前に比べれば、かなりね」ニコッ 俺「・・・」 坂本「俺よ」 俺「なんだ・・・」 坂本「ありがとう、私達を受け入れてくれて」 ・・・感謝するのは、こっちのほうだ。 俺「・・・こっちこそ・・・あんな態度だった俺でも、見放さないでくれて・・・感謝してる」 ・・・正直に、俺の思っていることを伝える。 ミーナ「ふふ・・・そう言われると、なんだか照れくさいわね」 坂本「そうだな・・・」 俺「・・・」 ミーナ「・・・俺さん」 俺「なんだよ」 ミーナ「私達は、あなたが私達と打ち解けてくれたのを見れただけで、充分満足しています」 俺「・・・」 坂本「私達は、お前のことを信頼している。だから、あとは、お前の好きにするといい」 俺「・・・」 ミーナ「あなたなら、間違った選択はしないと、私達は信じています。だから、どんな選択をしても私達は何も言いません」 俺「・・・そうか」 ミーナ「ええ」 ・・・そうなのか。 俺「・・・わかった。ありがとう」 ・・・俺は談話室を出た。 ―――――― 二人と会話して、ようやく俺が悩んでいる本当の理由がわかった。 怖いのだ。『別れ』というものが。・・・こんなにも世話になったのに、いざ帰れるとなったら あっさり『ハイサヨナラ』だなんて、・・・俺だってしたくない。できるわけない。そうするのが、怖いんだ。 ・・・シャーリーは、多分あそこだな・・・ ―――――――――ハンガー 俺「・・・」 居た。やっぱり。 俺「シャーリー」 シャーリー「ん?」 シャーリーがこちらを向いた。 シャーリー「おぉ、俺か。こんなところに来るなんて珍しいな」 俺「・・・まあな」 シャーリー「・・・相談事か?」 俺「・・・ああ」 シャーリー「・・・嬉しいよ、お前が、前に私が言ったことの通りにしてくれて」 俺「・・・そうかよ」 シャーリー「ああ。で、どうした、俺。言ってみろ」 俺「・・・わかってるんだろ?」 シャーリー「ハハハ、まぁな」 俺「・・・」 シャーリー「俺。そんなに悩むほど迷うのは、なんでなんだ?そんなに踏ん切りがつかないのか?」 俺「なんでかって・・・ ・・・正直に言うと、・・・情けないって思われるかもしれないけど・・・」 シャーリー「・・・」 ・・・他の奴らには言えなかったこと。 ・・・俺が思っていることを、全て言う。 俺「怖いんだ。帰ることが。帰ることで、お前たちとの繋がりが途切れるのが。 俺は、・・・この世界に来たときと同じように、両親と離れ離れになったのと同じように、 また・・・別れるのが、怖いんだ・・・でも、両親に会いたいってのは、変わりない。 だから、・・・どうすればいいのかわからないんだ」 俯いて言う俺に対し、シャーリーは、安心させるような声色で、言ってきた。 シャーリー「俺。心配するな」 俺「・・・え?」 シャーリー「私達の繋がりは、途切れたりしない」 俺「・・・なんで・・・そんなこと・・・」 シャーリー「私達は、仲間だろう?」 その言葉に対し、・・・俺は、頷いた。 シャーリーは一瞬嬉しそうな顔をして、・・・言葉を続けた。 シャーリー「・・・仲間なんだから、どんなときだって、繋がってるんだ。例え、世界を隔ててもだ」 俺「!」 そのシャーリーの言葉に、俺は、頭を思い切りぶん殴られたような衝撃を感じた。 ・・・世界を、隔てても・・・ シャーリー「だから、安心しろ。お前が帰ったとしても、私達が仲間じゃなくなるわけじゃない」 俺「・・・ああ」クスッ シャーリー「・・・やっぱ、お前は笑ってるほうが、いいぞ」ニコッ ・・・そうか。 俺「余計な、お世話だ」ニコッ 異世界のウィッチその9
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/594.html
37スレ 俺「ストライクウィッチーズですから。」762~768 762 :ウィッチーズが家族だったら 三日目:2010/12/15(水) 19 45 26.63 ID n6DMtpBI0 突然目が覚める。時計を見てみると深夜2時半。回りが真っ暗な理由がわかった。 もう一眠りしようとするが目が覚めてきてしまって眠れない。 水でも飲もうとリビングに向かったのだが電気がついている。誰か起きてるのかな。 ミーナ「あら、まだ起きてたの?」 中にはミーナ姉ちゃんがいた。ミーナ姉ちゃんはこの家のお財布担当だ。 両親は海外にいるため、毎月生活費と兄妹全員分の小遣いが振り込まれてくる。 本来は美緒姉ちゃんがやることなんだけど、のうき・・・細かい仕事は苦手だから ミーナ姉ちゃんに任せているらしい。 ミーナ「どうしたの?いつもはもう寝てるじゃない?」 俺「水飲みに起きただけだよ。姉ちゃんは?」 ミーナ「私はちょっと・・・家計簿の整理をね、それとあなたたちの お小遣いの分配もね」 そういえば今月の分はまだもらってなかったな。今日来たのか。 763 :ウィッチーズが家族だったら 三日目:2010/12/15(水) 19 49 53.13 ID n6DMtpBI0 ミーナ「はい、これがあなたの分よ。無駄遣いは控えてね。」 そういってお金を受け取る。姉ちゃんは大変そうだな・・・ 俺「よかったら、何か手伝おうか?」 ミーナ「いえ、もう終わるからいいわ。」 美緒姉ちゃんが父親代わりだとすれば、ミーナ姉ちゃんは母親代わりだな。 ミーナ姉ちゃんが言いながら肩をたたく。やっぱり疲れてるみたいだな。 俺「姉ちゃん、肩揉もうか?」 ミーナ「ん?ええ、お願いするわ」 姉ちゃんはそういって微笑む。 姉ちゃんの後ろに移動しようとすると・・・ 766 :ウィッチーズが家族だったら 三日目 支援感謝:2010/12/15(水) 19 54 59.88 ID n6DMtpBI0 俺「うわっ!?」 ミーナ「きゃ!? 大丈夫!?」 何かにつまずく・・・が転ぶ前に姉ちゃんに受け止めてもらう。 む、むねがあたってる・・・ ミーナ「大丈夫?怪我してない?」 俺「だ、だいじょうぶ・・・とりあえずはなしt」 ガチャ 美緒「騒がしいな・・・どうしたんだミーナ・・・」 美緒「・・・」 空気が凍る。ミーナ姉ちゃんと俺は事情を分かっている。でも美緒姉ちゃんから見たら 俺がミーナ姉ちゃんに抱きついてるという風にしか見えない。 美緒姉ちゃんなら説得すればまだ分かってくれるはず・・・ 768 :ウィッチーズが家族だったら 三日目 支援感謝:2010/12/15(水) 20 00 02.27 ID n6DMtpBI0 美緒「あー・・・邪魔したみたいだな・・・その・・・気をつけろよ」 そう言ってリビングから出て行く。すっかり勘違いされていた。 俺「待った美緒姉ちゃん!悪いミーナ姉ちゃん、また今度ってことで!」 ミーナ「ふふっ ええ、わかったわ。」 美緒姉ちゃんを追ってリビングから出る。急がなきゃ ミーナ「続きはまた今度・・・ね」
https://w.atwiki.jp/sopwiki/pages/47.html
ウィッチ クレリック メイジ 学者 プリースト ウィザード 占星術師 ビショップ 大魔道士 アルケミスト N/A N/A N/A N/A N/A N/A ジョブツリー 得意武具、ペット ジョブ 超得意 大得意 得意 ウィッチ - - ハンマー、ロッド、本、ローブ、ドレス、獣 クレリック - 本、ドレス ハンマー、ロッド、ローブ、指輪、精霊 メイジ - ロッド、ローブ 鞭、本、鎧、指輪、精霊 学者 - 本、帽子 銃、ロッド、ドレス、指輪、精霊 プリースト - 短剣、本、ローブ、ドレス 槍、ロッド、指輪、神族 ウィザード - 短剣、ロッド、ローブ、ドレス 槍、本、指輪、精霊 占星術師 - 銃、本、帽子、指輪 弓、ロッド、ドレス、魔法生物 ビショップ ハンマー、本、ドレス ロッド、ローブ、神族 槍、指輪、精霊 大魔道士 短剣、ロッド、ローブ 本、ドレス、精霊 槍、指輪、魔法生物 アルケミスト 銃、本、帽子 弓、指輪、魔法生物 ロッド、ドレス、アンデッド スキル ジョブ 習得レベル 技/魔 スキル名 消費BP 説明 ウィッチ 5 魔 フレア 10 「火」属性で攻撃する。 15 魔 アイス・アロー 10 「水」属性で攻撃する。 30 魔 サンダーボルト 10 「風」属性で攻撃する。 50 魔 ストーン・ブラスト 10 「土」属性で攻撃する。 70 魔 キュア・ライト 10 参加してる味方全体のHPを小回復させる。このターン、相手は反撃してこない。 クレリック 5 魔 癒しの光 30 この戦いに参加している全てのプレイヤーのHPを中回復する。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 15 魔 裁きの光 15 このターン、装備している「杖」の総攻撃力を中アップして、攻撃する。 30 魔 プロテクション 10 この戦いに参加している全てのプレイヤーの総防御力を小アップさせる。この効果は重複しない。 50 魔 スリーピング 30 相手を高確率で眠り状態にする。 70 魔 リザレクション 30 この戦いに参加しているプレイヤーのいずれかを対象とする。10分以内に気絶する攻撃を受けた場合、気絶を無効化し、HPを小回復させる。 メイジ 5 魔 ウィンドカッター 20 このターン、自身の魔法攻撃力を大アップして、「風」属性で攻撃する。 15 魔 フレアストーム 20 このターン、自身の魔法攻撃力を大アップして、「火」属性で攻撃する。 30 魔 メイルシュトローム 20 このターン、自身の魔法攻撃力を大アップして、「水」属性で攻撃する。 50 魔 リフレア 15 自身のHPを小回復させ、気絶以外の状態異常を回復する。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 70 魔 ダークネス 30 このターン、自身の魔法攻撃力を特大アップして、「魔」属性で攻撃する。 学者 5 魔 魔導の章節 10 自身の魔法攻撃力を小アップさせる。この効果は超高確率で、最大5回まではたらく。この効果はこの戦いでのみ働き、効果は重複しない 15 魔 虚無の章節 15 このターン、魔法攻撃力を大アップして攻撃する。 30 魔 治癒の章節 20 この戦いに参加している全てのプレイヤーのHPを「所持しているタイプ本の数*500」回復する。本の数による回復量の上昇は上限20まで有効 50 技 知識の重量 20 このターン、総攻撃力を「所持しているタイプ本の数×5」%上昇して攻撃する。本の数による総攻撃力の上昇は上限20まで有効。 70 魔 学識の章節 20 自身の魔法攻撃力と魔法防御力を中アップさせる。この効果はこの戦いでのみ働き、効果は重複しない。 プリースト 5 魔 ホープ 20 この戦いに参加しているプレイヤーを対象とする。気絶してるプレイヤーをランダムにひとり復活させる。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 15 魔 ディス・スペル 20 相手の総攻撃力を10%ダウンさせる。この効果は重複しない。 30 魔 カルマ 20 このターンの総攻撃力に現在相手が行った攻撃回数%をアップして聖属性にて攻撃する。 50 魔 ホーリー・ディメンション 20 この戦いに参加しているプレイヤーは「聖」属性となる。この効果は3分間はたらく。 70 魔 フォーチュン 50 気絶しているプレイヤーを全て復活させる ウィザード 5 魔 エクスプロージョン 20 このターン、総攻撃力を大アップして、「火」属性で攻撃する。 15 魔 タイダルウェーブ 20 このターン、総攻撃力を大アップして、「水」属性で攻撃する。 30 魔 アースクェイク 25 このターン、総攻撃力を特大アップして、「土」属性で攻撃する。 50 魔 テンペスト 25 このターン、総攻撃力を特大アップして、「風」属性で攻撃する。 70 魔 カタストロフィ 25 このターン、総攻撃力を特大アップして、「魔」属性で攻撃する。 占星術師 5 魔 火の宮 20 このターン、魔法攻撃力を「装備している武器、防具、ペットの「火」属性の数×20」%上昇し、「火」属性で攻撃する。 15 魔 地の宮 20 このターン、魔法攻撃力を「装備している武器、防具、ペットの「土」属性の数×20」%上昇し、「土」属性で攻撃する。 30 魔 風の宮 20 このターン、魔法攻撃力を「装備している武器、防具、ペットの「風」属性の数×20」%上昇し、「風」属性で攻撃する。 50 魔 水の宮 20 このターン、魔法攻撃力を「装備している武器、防具、ペットの「水」属性の数×20」%上昇し、「水」属性で攻撃する。 70 魔 黄道十二宮 50 このターン、魔法攻撃力を「装備している武器、防具、ペットの「火」「水」「土」「風」属性の数×20」%上昇し、攻撃する ビショップ 5 魔 神官の祈り 40 この戦いに参加している全てのプレイヤーのHPを大回復する。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 15 魔 ディバインプロテクション 30 この戦いに参加しているプレイヤーの総防御力を中アップさせる。効果は重複しない。このターン相手は攻撃してこない。 30 魔 神の怒り 15 このターン、自分の魔法攻撃力を大アップして、「聖」属性で攻撃する。 50 魔 ホーリーレイ 30 このターン、自分の魔法攻撃力を中アップして、「聖」属性で攻撃する。その後、自分のHPを中回復する。 70 魔 魂の救済 50 この戦いに参加しているすべてのプレイヤーのHPを大回復する。対象プレイヤーが気絶している場合、その全員を復活させる。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 大魔道士 5 魔 メテオストーム 15 このターン、総攻撃力を大アップして攻撃する。 15 魔 終焉の闇 20 このターン、総攻撃力を大アップして、「魔」属性で攻撃する。 30 魔 レイジングハリケーン 20 このターン、総攻撃力を大アップして、「風」属性で攻撃する。 50 魔 アブソリュートゼロ 25 このターン、総攻撃力を特大アップして、「水」属性で攻撃する。 70 魔 メギドフレイム 60 総攻撃力を装備している「杖」の本数分倍して「火」属性で攻撃する。 アルケミスト 5 魔 錬金術『黄金武具錬成』 10 所持金から1万ギルを消費して、効果を発動する。魔法攻撃力のみを用いて3回攻撃する。コンボ扱いになる。 15 魔 錬金術『キメラ錬成』 15 所持金から2万ギルを消費して、効果を発動する。このターン、自分の総攻撃力を特大アップして、「魔」属性で攻撃する。 30 魔 錬金術『エリクシール』 15 所持金から3万ギルを消費して、効果を発動する。自身のHPを全回復させ、気絶以外の状態異常を回復する。このスキルを使ったターン、相手は攻撃しない。 50 魔 魔装錬成陣 30 相手の総攻撃力を10%ダウンさせ、自身の魔法攻撃力と魔法防御力を大アップする。この効果はこの戦いでのみ働き、効果は重複しない。 70 魔 真理の探究 55 このターン、総攻撃力を「所持しているタイプ本の数/10」倍して、「魔」属性で攻撃する。本の数による総攻撃力の上昇は上限100まで有効。 学者のスキル説明のところ地震→自身 -- あ (2014-05-18 21 26 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1508.html
夜の第502統合戦闘航空団の食堂。 隊長のラルは集まった隊員たちを見まわし、口を開く。 ラル「今朝みんなには言ったように、本日我が部隊に新たな人員を迎えることになった。中尉、自己紹介を」 俺「扶桑皇国海軍俺中尉だ。好きなものはアルコール飲料全般。これからよろしく」 簡単に名乗ると、少々砕けた敬礼を見せる。 それをフレンドリーと取るか、だらしがないと取るかは人それぞれで、 ロスマン「あらあら」 サーシャ「む……」 おおむね半々で受け止められていた。 しかしそれ以上に男のウィッチということで好奇心に満ちた視線が多い。 ラル「まあ色々質問したいことはあるかもしれないが、先に私たちも自己紹介といこう。私たちだけが相手を知っているのは不公平だろうしな」 そのこともわかっているのだろう、小さく笑みを浮かべつつも、はやる隊員たちを落ち着けるようにラルは声を発し、自分が率先する。 ラル「私はここ第502統合戦闘航空団隊長なんてものをやってる、カールスラント空軍グンドュラ・ラル少佐だ……と、これだけじゃ味気ないな。うむ、最近のお気に入りは寒いときにジョゼを抱きしめることだ。これがまたぽかぽかしていて気持ちいいんだ」 ジョゼ「た、隊長!?」 顔を真っ赤にさせた二つお下げの少女が、やおら立ち上がりラルに抗議の声を上げる。 だがラルは余裕の表情で受け流し、手のひらを下に向けて落ち着ける。 ラル「ふふっ、まあいいじゃあないか。それよりおあつらえ向きに立ち上がってるんだ、次はジョゼが自己紹介な」 ジョゼ「う……はい」 しぶしぶ頷き、気を取り直して俺の方へ向き直る。 ジョゼ「自由ガリア空軍から編入しましたジョーゼット・ルマールです。ちなみに少尉で、みなさんジョゼと呼ぶので俺さんもそう呼んでくださってかまいません。あ、あと応急処置程度ですけど治療魔法が使えるので、なにか怪我したら気軽に私に声をかけてください」 言い終わると、ぺこりとお辞儀をして座る。丁寧な口調に穏やかな雰囲気、それだけで彼女の優しい性格がわかる。 ジョゼが座ると、その隣に座っていた少女が立ち上がる。 こげ茶色の髪色だったジョゼと違い、しっとりと落ち着いた黒髪の少女だ。 下原「扶桑出身の下原定子少尉です。料理が好きで、よくお夕飯とか私が作ることがあるので、その時はよろしくお願いします」 直枝「下原のメシはうまいぞ」 下原「菅野さん、そんな」 直枝「うまいもんはうまいんだよ」 横から声を挟んだのは、黒髪をざっくばらんに短く切った、活発さというより野性味を感じさせる少女。 直枝「オレは菅野直枝少尉。扶桑出身。味方でもオレが獲物を狩る邪魔をするんだったら容赦しねーぞ」 椅子に座ったまま、不遜な態度で言い放つ。 胸を張り、ふんと鼻を鳴らすのだが、小柄さゆえに微笑ましくも見える。 サーシャ「せめて立つくらいはしてください菅野さん……」 苦笑しながら苦言を呈するのは、金髪が鮮やかな少女。 ばつが悪そうにそっぽ向いてしまった直枝にため息をつくと、少女は立ち上がった。 サーシャ「オラーシャ陸軍大尉で、ここでは戦闘隊長を務めていますアレクサンドラ・イワーノヴナ・ポクルイーシキンです。長ったらしいのでサーシャでお願いします、私もそちらのほうが慣れていますので。それと、くれぐれもストライカーは大切にして下さいね」 ちらと数人に目線を送る。 ある人物はそっぽを向いたまま、またある人物は軽く肩を竦める。 そして、居心地悪そうに眉尻を少し下げる少女が、サーシャと入れ替わりに立ち上がった。淡い金髪がボーイッシュにかなり短く切りそろえられている。 二パ「スオムス空軍のニッカ・エドワーディン・カタヤイネン。曹長だよ。私も気軽に二パでいいや。スオムス人は寒さに関してはオラーシャ人より強いと思うから、そこらへんは相談に乗れるよ」 二パが座ると、小柄で銀髪のはかなげな少女が立ち上がった。 ロスマン「カールスラント出身エディータ・ロスマン曹長よ。空戦術について色々言うかもしれないけれど、私は教官役も兼ねてるからそこらへんは理解しておいてちょうだいね。あとはまぁ、やり過ぎない程度に楽しむ分にはいいから、仲よくやりましょう」 クルピンスキー「ちなみにこう見えてエディータは部隊最年長だから」 ロスマン「うるさいニセ伯爵!」 クルピンスキー「いたっ! ひどいなぁ先生は」 横から茶々を入れてきたクルピンスキーの頭を、手に持っていた指し棒でたたくロスマンはなるほど先生という表現が似合っていた。 とりあえず俺は、クルピンスキーの言葉に合わせて、脳内のロスマンの年齢欄を変更しておいた。あやうく年下相手の対応の仕方をするところだった。 ぷんぷんと怒りを表すロスマンを宥めつつ、最後の一人のクルピンスキーが立ち上がる。 クルピンスキー「改めて自己紹介だね。私はヴァルトルート・クルピンスキー、ごらんのとおりカールスラント出身で中尉さ。みんなは私の魅力に釘付けだから伯爵って呼ぶなぁ。ああそう、私もお酒は大好きだね、女の子も同じくらい好きだけど」 魅力がうんぬんのあたりで周囲からブーイングがあったが、クルピンスキーは全く気にしたようすがなく、耳にかかった髪を軽くかきあげると、小さく唇の端を吊り上げて見せる。 にやりと俺もそれに笑みを返した。 ラル「よし、それじゃ全員自己紹介が終わったようだし、しばらく自由時間にするか」 手を叩いてラルが宣言すると、俺に色々と質問をしようと机を皆で囲んだ。 ロスマン「扶桑からここまで直接自力で飛んできたって本当なの?」 俺「ん? ああ、そりゃ本当だ」 下原「ええっ!?」 なんでもないことのように俺は言うが、他の人々の驚きはかなりのものだった。 二パ「扶桑からここってどのくらいあるっけ?」 サーシャ「とりあえずオラーシャを横断する距離はありますね」 直枝「いや、嘘だろ。そんな魔力持たないし普通」 ざわめいていたみなだったが、直枝の言葉に一瞬ぽかんとした後、なぁんだという表情になる。 今のは俺のジョークだと思ったらしい。 俺「いや、本当に飛んできたぞ? 魔力は固有魔法で補えるからな」 ジョゼ「それってどんな固有魔法なんですか?」 俺「あー、体内にとりこんだアルコールを魔力に変換するっていう魔力変換だ。つまり酒を飲むと魔力が作れるって感じか」 サーシャ「……はい?」 その一言がみなの心情を代弁していた。 固有魔法はただでさえ少ないウィッチの中でも限られたものしか持たないもので、その効果は様々だというのは皆が知っている。 凄まじい怪力を発揮したり、なんでも凍らせちゃったり、弾道を安定させて命中率や飛距離を延伸したり、重力を操っちゃったりと、なんでもアリだという認識をみなが持っていた。 だけれども、お酒を飲んだら魔力が回復するなんて、そんな小説や漫画のような固有魔法に出会ったのは初めてで、一瞬固まってしまう。 だがそれでも、一部そんなことお構いなしな人物もいる。 クルピンスキー「ああ、だからお酒なんて持って空飛んでたのかぁ! ただ飲みたいだけじゃなかったんだね」 ラル「あのあほみたいな空き瓶の数々はそういう理由があったか」 なるほどと納得している二人により、固まっていた各々の時間が戻った。 二パ「なんというか、愉快な能力だね」 直枝「ギャグかよ……」 とは言っても、苦笑いするものと呆れるものとに大別できるが。 俺「つってもなー、俺が選べるわけでもないしよ」 もう固有魔法を明かした時の人々の反応には慣れているのか、全く気にすることなくそそくさと浦霞をグラスに注いで呷った。 俺「ま、俺としてはいつでも酒飲める口実が出来て万々歳だけどな」 空になったグラスを机に叩きつけると、にやりと笑みを浮かべてみせる。 クルピンスキー「あ、私にも一杯くれる?」 俺「ん? ああ、いいけどよ。気に入ったのか扶桑酒?」 クルピンスキー「まあね」 すっと出されたグラスに酒を注ぐ。 サーシャ「中尉……」 いきなりのクルピンスキーの行動に頭を抱えるサーシャだったが、それだけにとどまらなかった。 ラル「おっ、扶桑酒か。しばらく飲んでないな、私にも一杯頼む」 ロスマン「あら、だったら私もちょうだいしようかしら」 俺「あ、どぞどぞ」 さらに二つグラスが増える。 堅物が多いとされるカールスラント軍人だが、502にいる三人はフランクであった。 クルピンスキー「じゃ、乾杯しようか?」 俺「ああ、やるか?」 ロスマン「いいんじゃない?」 ラル「おう、じゃあ俺の配属を祝って乾杯!!」 俺&ロスマン&クルピン「乾杯!!」 グラスのぶつかる甲高い音が部屋に響いた。 そして各々の喉が鳴り、満足そうな息が吐き出される。 ロスマン「あら、扶桑酒も中々いかすわね」 ラル「うーむ……扶桑酒ってのは米で作るというのは聞いていたが、米も侮れないな」 クルピンスキー「おや、二人も気に入っちゃったかな?」 俺「気に入ってもらえたなら扶桑人としては嬉しい限りっすよ。どっすかもう一杯?」 再び注がれる扶桑酒。 浦霞は一升瓶だが、この四人のペースにかかってはすぐに底をつきそうである。 下原「あ、じゃあ私なにかつまめるもの作りますね」 ジョゼ「なんだか、お酒が足りなさそうなので持ってきますね。ワインとウォッカしかないですけど」 酒宴が本格的になるのを見て、二人は台所へと抜けていく。 直枝「あほらし……寝る」 二パ「あはは……」 どうでもよさそうに欠伸をする直枝と、苦笑しつつ巻き添えをくらわないように身を引く二パは、部屋から静かに去って行った。 サーシャ「あ、あれ? なんでこんなことになってるんですか? しかも隊長と曹長まで! た、隊の風紀はどこへ!?」 頭を抱えていたサーシャがはっと気付いた時には自分のまわりは酒飲みだらけ。他の仲間たちは皆どこかへ行ってしまっている。 彼女がおろおろする姿を見つけたクルピンスキーは獲物をみつけたとばかりににんまりと笑った。 クルピンスキー「おやおや、熊さん一人ぼっち? なら、私たちと一緒に楽しく飲もうよ!」 ロスマン「そうね、ジョゼさんがお酒追加してくれるみたいだしどうサーシャさん?」 サーシャ「え、いや私は……」 ラル「ポクルイーシキンお前さんオラーシャ人なんだろう? なら酒好きに違いない!」 俺「飲み比べとでも行くか!」 サーシャ「えっ? えっ?」 あれよあれよと言ううちに囲まれ、退くも進むもできなくなってしまった。 サーシャ(前々から思ってたけど、カールスラント軍人は規律にうるさいなんて絶対ガセよー!!) 心の中で嘆くも、目の前に差し出されるのは五つ目のグラス。 もちろん並々と酒が注がれている。 サーシャ(もう……知らない!!) 覚悟を決めて受け取ると、一気にその中身をあおる。 サーシャ「んっ……はっ」 四人「おー!!」 一気に飲み干したサーシャに四人からは歓声と拍手が送られる。 だが、もはや自棄っぱち状態のサーシャは止まらない。 ジョゼ「お酒もって来ましたけど――」 サーシャ「ジョゼさん一本もらいますよ!」 ジョゼが抱えていた酒の中からワインボトルを一本引き抜くと、魔力を使っての身体強化を行ってまでして無理やりコルクを引っこ抜くと、ラッパ飲みを始めてしまう。 ロスマン「あら大胆」 ラル「さすがオラーシャ人。酒に対する強さが違うな」 俺「こりゃ負けてられねーな」 クルピンスキー「なんだかんだで熊さんもノリノリだね」 サーシャ「んぐっ……んぐっ…………ぷはぁっ!!」 再び一気飲み。しかし今回空になったのはボトル丸々一本だ。 口元を無造作に袖で拭うと、ドンと机の上に空になったボトルを叩きつけるように置く。 サーシャ「いいですよ! 飲み比べでもなんでも!!」 もう、サーシャの目は据わっていて、いつもの理性の光は殆ど見られない。 ロスマン「すごい飲みっぷりね……」 俺「そうこなくっちゃ!」 クルピンスキー「うんうん、楽しくなってきたね」 ラル「よーし、夜は始まったばかりだ!」 そして、理性を持つものは部屋に残っていない。 つまみと酒を届け終わった下原もジョゼも、すでにさっさと退避している。 酒宴は夜遅くまで続き…… そして夜が明けた! ラル「いかん、飲み過ぎた……」 ジョゼ「いったいいつまで飲んでたんですか?」 ロスマン「うう、気持ち悪い……」 下原「あの、お水です」 サーシャ「あ、頭が……」 直枝「おいおい、らしくないじゃねーか」 自室で寝ていた組が起きてきて最初に目に入ったのは、大量の空き瓶に混ざって、青白い顔で床に転がっているラル・ロスマン・サーシャの三人だった。 クルピンスキー「お酒は飲んでも飲まれるなって言うんだけど。みんなまだまだだねぇ」 俺「いや、俺としちゃあんたがぴんぴんしてるほうが不思議だよ……」 そして次に見たのは、普通に元気で、朝早く起きたからか全員分の朝食(とても簡単なものだが)を用意していた俺とクルピンスキーであった。 クルピンスキー「ふふっ、私は自分の限界はちゃんと理解しているからね、後半からはひたすら煽る側に回っていたのさ」 俺「えげつねーな、おい……」 クルピンスキー「そうかなぁ。それより、君のお酒の強さの方が私はびっくりだよ。だって、ラルもエディータも熊さんも全員、君との飲み比べに負けた結果なんだし」 意外に手慣れた様子で目玉焼きをフライパンから皿へと移していくクルピンスキーがちらりと目線を送ると、にやりと笑った俺がいた。 俺「言っただろ? 俺の固有魔法はアルコールを魔力に変える魔力変換だって。体の中に入っちまえばアルコールは魔力になるだけなんだ。固有魔法を制限したりしない限り、悪酔いは絶対にしないし、二日酔いするほど残ることもないんだ」 クルピンスキー「世界中の酒飲みから嫉妬されそうだよねぇ……」 俺「ははっ、姉御には『ずるい!』って思いっきり言われたっけな」 憮然とした表情の赤松明美を思い出し、俺はからからと笑った。 そんな会話を聞いて余計にぐたっと脱力するのは飲み比べで敗れ去った三人。 502での地位が高い方から三人のそんな姿に、二パは苦笑いを隠せない。 二パ「こんな時にネウロイが来たらどうするつもりなんだか……」 サーシャ「こ、これくらいなんてことありませ、あいたたたた」 無理やり起き上がろうとしたサーシャだったが、カチューシャが絶え間なく撃ち込まれているかのような頭痛の前にあえなく崩れ落ちてしまう。 ラル「二パ、そ、その心配はないぞ……」 サーシャは撃沈、ロスマンは未だにぴくりとも動かない中、ジョゼの手を借りながらなんとか椅子に座ることに成功したのは、隊長であるがゆえの意地かラルだった。 とは言え、椅子に座っているだけで、上半身は机の上に投げ出されているのだが。 ラル「侵攻計画はないし、今日の哨戒任務のシフトは下原と菅野だから大丈夫だし、情報部によれば今日明日はネウロイもやってこないだろうって言うしな」 冷や汗を流しながら無理やりな笑みを浮かべ、一本だけ立てた指を振る。 ラル「そうだ。なにも問題はないぞ。それよりジョゼ。水をもう一杯――」 くれないか、と続けようとした瞬間だった。 耳をつんざくようなけたたましい音が鳴る。 ネウロイの襲来を知らせるサイレンだ。 クルピンスキー「やれやれ」 ぽん、と俺の肩をたたく。 クルピンスキー「君も、なかなか大変な502開幕戦だね」 502統合戦闘航空団。 出撃可能ウィッチは、九人中六名。 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/666.html
俺は空飛ぶ女たちについて行った 機体を失っている友は、空飛ぶ人たちに抱えられて基地へ誘導されていった 途中、友から小声で"なにか温かいモノがあたってるんですけど"とか無線から聞こえてきたけど、気にしない しばらくすると、基地のようなものが見えてきた 確かあの女たちストライクウィッチーズだっけ?…… 俺は着陸を要請する為、ストライクウィッチーズに無線をいれる 俺《ストライクウィッチーズへ、こちら俺。基地への着陸の許可を頼む》 ???《了解した。我々が着陸した後に頼む》 俺《了解》 俺は無線を切ると同時に、あの空飛ぶ女たちについて再び考え始めた 俺(あいつらは……俺たちの世界の人間なのか……それとも……) 俺はその先を考えたくは無かった だが、この世界観と逃れようも無い非現実的な戦闘を見た俺は受け入れざる終えなかった 俺(俺たちが……別世界へ迷い込んだのか………) 俺は今の状況が夢のように思えて仕方が無かった その考えを断ち切るように、ストライクウィッチーズから無線がはいった ???《我々は着陸態勢に入る。全員が着陸したのを確認した後、貴官は着陸せよ》 俺《了解した》 俺は現在位置を確認し、滑走路を探した そして、女たちが着陸していく所を見つけた だが、そこはF-15が着陸できる滑走路の長さには、かなり乏しかった 俺《あー すまないが、オーバーランするかもしれない》 ???《どういうことだ?》 俺《基地に突っ込むかも…》 ???《………今すぐ、着陸を中止しろ!!》 俺《それは無理なご注文だ。もう着陸態勢に入っている》 俺のF-15は減速しならが、滑走路へ進入していく ???《全ウィッチは格納庫から逃げろっ!!》 無線を通して怒号が聞こえてくる 俺はギアを下げ、最終チェックに入った そして、ギアが滑走路と触れる 振動が機体全体に伝わる 俺はエアブレーキをかける スピードはどんどん下がっていくが、それに反比例して、格納庫がどんどん近づいてくる 無線からは悲鳴、怒号などが聞こえてくるが、振動の大きさで耳に入ってこなかった そして、幸運にもF-15は格納庫にぶつかる一歩手前でとまった 俺は安堵の息をつくと同時に無線からは、 ???《馬鹿者!!もう少しで格納庫を壊すところだったぞ!!》 と、怒鳴りつけられた 俺《でも、壊してないし……終わりよければ全て良し、だ》 ???《う、うぅむ……まぁ、いい……それより貴官は我々にとっては不審人物だ》 《それなりの対応をさせてもらう》 俺《了解した》 俺はキャノピーを開け、地に降りた すると、軍服を着た女が立っていた まだ20歳前後と思われるほど若い そして、一番気になるのはズボンを履いていないこと パンツ丸見えなんですけど… ???「私は坂本美緒少佐だ」 さっきまでの無線の声はこの人か 俺「坂本少佐、誘導を感謝いたします」 俺は感謝を述べた 坂本「お前は、なぜあの空域をうろついていた?それに、その機体は何だ?」 俺「いえ…俺は気づいたら、あの化け物に攻撃されていたんで……それに、この機体のことは国家機密にあたるので、言えません」 坂本「ふむ……敵ではないらしいな……」 坂本は俺の頭から足を一通り見て、つぶやいた 俺「あの…友はどこ行きました?」 坂本「友?ああ、助けたやつなら、鼻血を出したんで、医務室に運ばれたぞ」 俺「鼻血?」 坂本「ああ……海から救出したら、急に鼻血を出したんだ……」 俺(……きっと、この姿を見て鼻血だしたんだな……パンツ丸出しだもんな……) 俺は少し呆れたと同時に、友が生きてたことに安堵する 坂本「その友とやらが回復次第、事情を聞く。それまではこの基地に居るといい」 俺「了解しました」 俺は敬礼を坂本と交わす ― その頃 医務室では ― 友「う……うぅん……ここは……」 ???「あっ、目を覚ましたんですね!!」 友「ん?……誰?……」 ???「私は宮藤、宮藤芳佳です」 友「宮藤……」 友は目こすり、をはっきりと開く 友「おぉ………」 友は男の顔になった…姿を見て…… 宮藤「どうしたんですか?」 友「いや何でもない……(また鼻血でそうだぜ) ……寒くないの?……」 宮藤「いえ…特に寒くはないですけど……」 友(この寒さで、おかしくなっちゃったのか…かわいそうに…) 友はまず、助けてくれたお礼と自己紹介を済ます 友「俺は友だ、よろしく」 宮藤「俺さんですね!よろしくお願いします!」 友と宮藤は握手を交わす その瞬間、バタンとドアが開かれる音がした ??????「貴様ぁぁぁぁぁぁっ、宮藤を襲うなぁぁぁぁっ!」 怒号と共に入り込んできた女は、友をいきなり殴り飛ばした 友「げふっ!」 宮藤「お、俺さん!?!?それに、バルクホルンさん!?」 バルクホルン「貴様…いい度胸をしているな……不審者がこの基地に来て早々、私のいもう…ゴホン! 私たちの仲間を襲うとは……」 友(絶対にこの人今、私の妹って言いかけたよね……) 友「いきなり殴るなよ……それに今、私のいもう…げふっ!!」 バルクホルンは友が何かを言い終わる前に、また殴った 宮藤「バ、バルクホルンさん!!落ち着いてください!!」 バルクホルン「はぁはぁ……宮藤が言うなら……」 宮藤「それと、友さんは私と握手しただけですから」 バルクホルン「なに!?……それは本当か?……」 友「本当だ…」 友は殴られた頬を押さえて、立ち上がる バルクホルン「お前に聞いてない!!」 友「へいへい…」 バルクホルン「で、本当なのか?…宮藤…」 宮藤「はい、本当です」 バルクホルン「…………」 友「ふん……」 友は勝ち誇った顔をしている バルクホルン「……すまなかった……」 友「え?声が小さくて聞こえなかったんだけど」ニヤニヤ 友は聞こえてたのにもかかわらず、聞こえないふりをした バルクホルン「だから、すまなかったと言ったんだっ!!/////////」 バルクホルンは少し顔を赤らめて言う 友「まぁ、許してやるよ」 友は手でグッドサインをつくり、微笑む 宮藤「ふふっ」 友(バルクホルン………か……) ― 夜 ミーティング ― ミーナ「みなさんも知っているとは思いますけど、今日から2人ほどこの基地に滞在することになります」 「2人とも、自己紹介をお願いします」 ミーナは2人に促す 俺と友はみんなの前に立ち、自己紹介を始める 俺「俺二等空尉です。年齢は22歳です。宜しくお願いします」 俺は淡々と喋り、自己紹介を終わらせる 友「友三等空尉、年齢は22歳。よろしく!」 友は俺とは対照的に楽しそうに自己紹介を済ます こいつは昔から陽気だったんだよな…… ミーナ「2人ともありがとう。じゃぁ、みなさんからの質問があれば、受け答えます」 バルクホルン「すまないが、いまいち階級のことが分からないのだが……」 バルクホルンが最初に声を上げ、質問をした 俺「そうですね…私の二等空尉は中尉、友の三等空尉は少尉に該当します」 バルクホルン「そうか、教えてくれてありがとう」 バルクホルンの質問が終わると、友がバルクホルンに質問した 友「どうだ!バルクホルン、俺少尉なんだぞ~!!」 友は自慢をするように仁王立ちになった バルクホルン「すまないが友、私の階級は大尉だ」 友「なにぃ~!?!?俺より上だったのか……」 友は悲しそうな顔をした 友は思ったことが、すぐに顔にあらわれるタイプだ 友「先ほどは失礼しました…バルクホルン大尉……」 バルクホルン「そんなに堅くならなくてもいいぞ」 友「了解です……」 友は明らかに、バルクホルンに対する態度が変わった なんせ友は、上官恐怖症だからな…… 過去に凄まじい量の罰を受けたことがあるからだ 俺(ん?それより、なんでこんなに仲が良いんだ?) 俺は素朴な疑問を抱いたが、気にしないことにした ミーナ「俺さんと友さんの自己紹介も終わったので、ここで解散とします」 ミーナが解散を告げると、各自部屋に戻っていった ミーナ「俺さんと友さんの部屋は、さきほど伝えましたよね?」 俺「はい」 友「知っています……」 友はミーナの階級を先ほど知った だから、おびえているのだ ミーナ「2人とも、明日のウィッチ適性検査に備えて、ゆっくり休んでください」 俺「了解です」 友「了解……」 2人は、教えられた部屋に向かった